やっと115系の呪縛から解放され、お次の列車をご紹介します。
このブログで、初めて旅行カテゴリー(北海道)に投降した「寝台特急あけぼの」です。
今回は写真が多めなので、本文少な目で進めます。(たぶん)
EF64形電気機関車と寝台車両の色が、ブルーで統一されていてキレイです。
まさに「ブルートレイン」。
1980年頃の東京駅で、頻繁に発着していたブルートレインを撮影に行ったことを思い出しました。
客車部の先頭は、電源車(一部荷物室)ですね。
カニ24です。懐かしいですね。
電源車は、客車部のサービス電源供給のため、この1両を専用の電源車として連結しています。
電源車の一部が荷物室になっており、多少の荷物が積めるようになっています。
この時、上野では荷物を積んでいませんでしたが、途中駅で積み下ろしがあったかまでは不明です。
夜の上野駅のホーム。
通勤列車とは全く違い、旅情を感じる風景です。
上野から青森までの所要時間は、13時間程度だったと思います。
睡眠時間もしっかり取れ、寝台列車なので座席車の移動より圧倒的に快適です。
最も、このときは嬉しさのあまり、ゆっくり眠れませんでしたが。
この時乗ったのは、B寝台の「ソロ」タイプです。
一般的なB寝台は、オープン式2段寝台ですが、「ソロ」は個室タイプです。
ただ、B寝台なのでA寝台個室に比べると、すっごく狭いです。
でも、個室って気分的にも楽で、なんと言ってもこの狭さが秘密基地的なわくわく感を感じずにはいられません。幸い2階室が取れたので、車窓からの眺めもサイコーです。
ちゃんとベッドがあります。
元々はこの半分のサイズで折りたたまれていますが、広げて使います。
すぐ横が車内通路と階段なので、落下防止のベルトも装備されています。
布団・枕・浴衣・冷暖房・折り畳み机装備の基地です。
寝台スペースは十分にあり、ベッドに座ればサイドテーブルで飲食や仕事もできるので、意外と快適です。(面倒なのは着替えの時くらいかな)
カーテン付きの共用洗面所もあります。
古い車両ですが、キレイに整備・清掃されています。
秘密基地番号です。
夜間走行中の暗い列車内で撮影のため、ピンボケです。
いや、ボケていたのはピントではなく、かさぼぅ自身との説も濃厚です。
(諸説あります)
目が覚めると、もう秋田県内を走行中でした。
目的地が近づいてきたので、ベッドをたたみ、着替え・支度を進めます。
4月でしたが、外は雪景色ですね。
降りる前に、他の基地(車内)を探索です。
ここは、ごろんとシート席ですね。
布団や浴衣のアメニティー類がない代わりに、寝台料金が不要で、普通指定席で乗車できます。人がいなければ横にもなれるので、閑散期は良いかもですね。
これに、アメニティー類がつくと、普通のB寝台になります。
この時は、終点の隣「新青森」で下車しました。
先頭の電気機関車が変わっているのが分かります。
赤い電気機関車も、いいですねぇ。かつては、「日本海」なんかも引いていました。
EF81は「トワイライト・エクスプレス」も引いていましたが、カラーリングが専用の深緑バージョンでしたね。
終点に向かう「あけぼの」を見送ります。
この基地の2階部に住んでいました。
ヘッドマークとテールマークが取り付けられ、それだけで「本当にブルートレインに乗れたんだ!」という満足感をひしひしと感じます。
今となってはブルートレインも完全消滅してしまい、この時に多少無理してでも乗っておいて、本当に良かったと思います。
夜行バスと比較できないほどの快適さで、夜間を利用して長距離の移動ができるなど、需要はありそうなものですが。やはり、運用停車駅の光熱費・人件費や、保守面の合理化・効率化などから、これを維持する側は大変なんですかね。
でも、旅・移動は、早さだけが目的ではありません。
新幹線や飛行機では味わえない、車窓の景色や途中下車での楽しが、どんどん失われていくのが怖いです。
夜行列車の運行が難しくても、また新幹線が開業した区間であっても、JRとして昼行長距離特急は無くさずにいて欲しいものです。