皆さん、こんばんは。おはようございます。こんにちは。
かさぼぅです。
最近は豪雪の年が少なくなってきた新潟ですが、昔は今の様に高性能な「除雪車」や「融雪道路」の設備がなかったので、冬の雪国はそれはそれは大変なものでした。
このため豪雪地帯の街中では、冬でも人々が歩きやすいように、各々の家の軒先は雪を被らないように長めの屋根にしています。
そして、そんな軒先の造りを「雁木(がんぎ)」と呼び、商店街などでそれらの屋根が連なっている通りを「雁木通り」と呼びます。
こんな感じです。個々の家で作る屋根なので、高さが不揃いです。
また、雁木を作らない家や車庫などもあるので、必ずしもずっと続いている訳でもありません。
横から見るとこんな感じです。自由でしょ!(笑
でも、これがある程度ちゃんと繋がっているので、真冬に大雪が降っていても足元が安定し、近所のお買い物なら傘をささずに歩けたりするので、豪雪地帯では結構重要な役割を果たしているのです。
ちなみに、屋根の高さや形も違いますが、地面の高さも不揃いなので、バリアフリーとは程遠い環境です。(この辺はまだ揃っている方ですね)
あ、そうそう、雪の時に役立つ「雁木」ですが、真夏の暑い時にもその威力を遺憾なく発揮します。これがあると、日傘もいりませんよね!
色白の新潟美人は、こうして生まれて行きます。(←ホントかよ!)
そんなこんなで、実際はけっこう足元にも高低差があり歩き難い通りなのですが、雨でもOKの「全天候型通路」となっております。(笑
ちなみに、都市整備計画が早い段階に出来ていた地区は、「雁木」ではなく、全国的且つ一般的な「アーケード街」になっています。
今年の夏も、あっちぇぇ(=暑い)ので、屋根があるだけでも大分楽なものです。
今回の「雁木通り」の写真は「上越市内」のものですが、湯沢・津南・津川などの豪雪山間部の街にも、いまだにこのような風景が残っています。
それこそ、かさぼぅが子供の頃には、雁木の屋根まで雪が積もって、昼間でもうす暗いトンネル状態になることもしばしばありました。
そういった意味では、「命を守る屋根」の役割もしていたのですね。
皆さんも、新潟県の山間部を訪問されることがあれば、ちょっとした商店街に立ち寄って頂き、こんな風景を味わってみるのも如何でしょうか。
ではでは、今回の風景「雁木」はこの辺で。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。☃☂